2009年2月1日「陽気なギャング日常と襲撃」を読みました。
「陽気なギャングの日常と襲撃」
始めて読んだ。
もちろん「陽気なギャングが地球を回す」の続編。
たぶん、先に「地球を回す」を読んでいた方が愉しめるに違いない。
登場人物のキャラクターが面白いから。
そうそう、この4人の他に「田中」という人物が登場する。
彼は、ドラマ「相棒」に出てくる鑑識の米沢さんみたい。
彼もいい味出してるなぁと思う。
そう思うのは、わたしだけかなぁ。
このギャングシリーズは、ユーモアがあって楽しい。
こういう4人に会ってみたいよ。
「陽気なギャングが地球を回す」の続編
主な登場人物
成瀬 (人間嘘発見器)
響野 (演説好き)
久遠 (スリの天才)
雪子 (時間を正確に測れる体内時計の持ち主)
第一章から第四章まである。
第一章が銀行強盗をする前、
第二章から第四章は銀行強盗の後の話となっている。
それぞれが、さまざまな事件に巻き込まれるエピソードあり。
それにしても、さすが伊坂さん。
最後には、そのそれぞれが
「社長令嬢誘拐事件」に連鎖していく様子が描かれている。
「陽気なギャングの日常と襲撃」を読み終えた。
この小説の中にも、いい言葉だなぁと思うフレーズがたくさんあった。
それを、ここに残しておきたいと思う。
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まず最初のお気に入りはこれ。P56
「コミュニケーションというのは
人の話を聞くことからはじまるんだぞ」
「自分の話はしないに越したことはない。
発言はな、自分の思っている七割程度でちょうどいい。
相手の話を十聞いたら、三喋る、それくらいがちょうどいい」
響野のことば。
これは確かにそうだなぁと思う。わたしも、気をつけなきゃと思った。
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P227
持っていくものは何かあるかと、と訊ねると彼は嬉しそうに
「財布と度胸と、ツキだ」と言った。
うまいこと言うよね。
ほんと、何事もその3つがあれば乗り切れそうな気がする。
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心を豊かにしてくれる伊坂幸太郎さんの言葉集*名言「本棚のしおり」はこちらです
「陽気なギャングの日常と襲撃」を読み終えた。
気になる「作品間リンク」
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(1)P41
藤井はその二つの店のことを思い出していた。
「天々」は全国チェーンの居酒屋だったが、
最近会社の裏手の細長いビルの三階に、屋根裏部屋のような形態の支店ができた。
この「天々」という居酒屋は、
「チルドレン」や「魔王」の中にも出てくる。
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(2)P73
「さっきの劇場で、今度、奥谷奥也の舞台をやるんですよ」と美由紀が言う。
「奥谷奥也」は、若い喜劇役者で、馬鹿馬鹿しい演技や不思議な表情が独特で、人気がある。
この「奥谷奥也」という役者は、首折り男のための協奏曲の「合コンの話」に、
演出家として出てくる。
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出版社 祥伝社
発売日 2006年05月10日
出版社 祥伝社(祥伝社文庫)
発売日 2009年08月30日