オー!ファーザー <伊坂 幸太郎さん>

2010年4月6日「オー!ファーザー」を読みました。文庫本はこちら

  • 感想 <オー!ファーザー>

    • 伊坂 幸太郎さんの<あとがき>によると、この「オー!ファーザー」は、
      伊坂さんの作品の中で、第一期の最後の作品になるらしい。
      ちなみに、第二期は「ゴールデンスランバー」以降だとか。

      伊坂さんご本人が、そうおっしゃる通り、伊坂さんのお得意パターンがちりばめられ
      伊坂さんのファンとしては、待ってました!って感じだ。

      個性のある者たちの、ユニークな行動と発言は
      陽気なギャングシリーズのような、面白さがあった。

      わたしは、伊坂さんの小説の醍醐味のひとつに、伏線の回収があると思う。
      この「オー!ファーザー」も、残り30~50ページほどで、一気に回収していく。
      えーっ、これまでも伏線だったのか、あれも、これも・・・!とうれしくなった。
      改めて、最初から、もう一度読み直した。

      主人公は男子高校生の由紀夫くん。
      彼の友人の鱒二くんは、「井伏鱒二と同じ名前か」と、言われるシーンがある。
      こうなると、由紀夫くんは「三島由紀夫と同じ名前か」と言いたくなるよ。
      伊坂さんの小説の登場人物の名前には、きっと意味があるんだろうな、と
      思うのは、わたしだけでしょうか。

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      2013年7月6日 文庫本「オー!ファーザー」の感想を「紙飛行機文庫」に書きました。
      2014年5月24日 映画「オー!ファーザー」が公開されました。
      2014年5月25日 映画「オーファーザー」の感想は「紙飛行機文庫」に書きました。



  • あらすじ <オー!ファーザー>

    • 男子高校生の由紀夫は、ひとりっこだけど、6人家族だ。
      由紀夫・母・4人の父の6人家族です。4人の父親・・・?
      母親が、二股ならぬ四股をかけていて、
      由紀夫の父親は、鷹・悟・葵・勲のうちの誰かなんだけど、今だに不明だ。

      そして、4人それぞれに、個性がある父親たちなのだ。

      ギャンブルが大好きな鷹、
      何でも知っている頭のいい悟、
      スポーツ万能の勲、
      女性にもてる葵。

      ギャンブル好きの鷹とドッグレースに行った際、
      由紀夫は、盗みの現場を目撃してしまう。
      そこから、家族中はいろんなことに巻き込まれていく、というお話。


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  • 好きな言葉 <オー!ファーザー>

    • 「オーファーザー」
      この小説の中にも、いい言葉だなぁと思うフレーズがあった。
      それを、ここに残しておきたいと思う。

      ◆2014年5月・6月 「オー!ファーザー」の好きな言葉を追加しました。
       「紙飛行機文庫」に書いています。

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      (P)23
      人生で有意義なことの大半は、無駄に見えるんだって。

       多恵子が、知り合いから聞いた言葉だといって、由紀夫に話した言葉。


       そうですよね。
       無駄に見えることの積み重ねが、有意義なことになるんだろうなあ。
       最初から、有意義なことだけを選択して生きていくことはできないと思う。


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      (P)348
      ファミリーレストランって名前がいいよなあ 
       
       勲がそう言うと、鷹も悟も葵も賛同する。


       うん、うん。あたしもそう思う。
       あたしは、通称ファミコン・・・ファミリーコンピューターが世の中に出たときも
       「いい名前だなぁ」って思った人間だもの。


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      心を豊かにしてくれる伊坂幸太郎さんの言葉集*名言「本棚のしおり」はこちらです

  • 作品間リンク <オー!ファーザー>

    • 「オーファーザー」を読んだ。
      作品間リンクを探ってみる。

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      田中
          
         (P)217 「田中」と名札をつけた男

            眼鏡の男性が通りがかった。・・・・(中略)
            片足を引き摺るようにしている。・・・(中略)
            なぜか「田中」という名前も縫いつけられたままだった。
         

      SOSの猿
          発注ミスをした菩薩証券男
      オーデュボンの祈り
          足が悪く、代書の仕事をしている、鳥が好きな男。
      魔王」                   
          足を撃たれるサッカー選手 
      陽気なギャングな地球を回す」   
           どんな鍵でもをつくってくれる男
      グラスホッパー」           
           杖をついているホームレス
      ゴールデンスランバー」            
           足を骨折して入院している患者
      モダンタイムス」            
           脚を少し引き摺るようにしていたゴッシュのシステム管理者


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      由紀夫・母親・四人の父親

      ガソリン生活
        ファミリーレストランの駐車場に、家族6人で現れる。



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      「ランナウェイ・プリズナー」
       脱走した囚人が、ひたすらに逃げるという内容のドラマ

       「オー!ファーザー」
            例のドラマ、『ランナウェイ・プリズナー』のことを思い出し、
            あのドラマの中での決め台詞「十五年逃げ切ればいいんだろ?楽勝だぜ」
            が口から出そうになる。             (文庫本 P157)


            ドラマ「ランナウェイ・プリズナー」の序盤、主人公が脱獄する際、
            高い場所から電線を伝って、逃げ出す場面があった。
            それを真似して、父親たちは由紀夫を助ける。    (文庫本 P504~)


      終末のフール」の「籠城のビール」      
            番組の最後にはいつも、「十五年逃げ切ればいいんだろ?楽勝だぜ」と
            決め台詞が発せられるのが、パターンだった。   (文庫本 P103)



  • 単行本 <オー!ファーザー>

  • 文庫本 <オー!ファーザー>

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